基本情報技術者試験とは
基本情報技術者試験とは、エンジニアが使う基本的な分野を問う試験です。
試験はITの知識を問う科目Aと、プログラムの動き方やセキュリティ分野を問う科目Bに分かれています。
今回ご紹介する科目Bは、100分で20問を解かなくてはならないので、かなり時間が厳しいという声が多いですね。
詳しい出題範囲などは科目Aのテキストを紹介した際にお話ししていますので、是非合わせて読んでみてください!
科目Bの学習方法
おすすめの学習方法
科目Bの学習方法も、まずはテキストで内容を理解して、その後過去問を解くという順番が一般的です。
しかし科目Aと科目Bでは、内容理解の部分が少し違います。
科目Aは知識を増やす単純暗記だったのに対して、科目Bは解き方から理解しなければなりません。
数学で例えると、公式を丸暗記するのではなく、なぜその公式になるかまで理解するようなイメージです。
そのため、まずはテキストで解き方を学び、続いて練習問題で実践していくという順番で学んでいきましょう。
また、科目Bにはいくつかつまづきポイントもあるので、併せてご紹介します。
つまづきポイント
科目Bにはいくつかつまづきポイントがあります。主に以下の2つです。
ポイント1:過去問がほとんどない
つまづきポイント1つ目は、科目Bは過去問がほとんどないという点です。(2023年12月現在)
これは、科目Bが始まってからまだあまり経ってないことが原因です。
科目Bは2023年4月から開始し、その前は午後問題というまた別の問題が出題されていました。
そのため、過去問は現在、令和サンプル問題とIPAの公開問題の2種類しかありません。
(厳密には過去問ですらないですが…)
つまり、科目Aは過去問を解きまくって対策することができましたが、科目Bではそれができないんですね。
また、テスト問題にも慣れていないため、時間配分やどのくらい詰まったら後回しにするかなどの対策が立てにくいのです。
この実戦経験の少なさが科目Bでつまづく方が多い一番の理由です。
そのため学習する際は、少ない過去問を何周も解きながら、解き方を定着させていく必要があります。
ポイント2:習得できているかどうかが分かりにくい
先ほどもお伝えした通り、科目Bは過去問がほとんどありません。
そのため過去問が解けたとしても、解き方をしっかり理解して解けているのか、答えを覚えてしまっているから解けているのかが分かりにくいのです。
その結果、数字が少し変わっただけで解けなくなることもあります。
このつまづきポイントを回避するためには、自分が今どこのプログラムをたどっているか、1行ずつ理解していく必要があります。
答えだけでなく途中の過程もしっかり解説してくれるテキストがあると、とてもありがたいですね。
科目Bのテキストの選び方
さて、ここまでご紹介してきたポイントをもとに、科目Bのテキストのおすすめの選び方をご紹介します。
テキストを選ぶ際は以下の3つのポイントで選ぶことをおすすめします。
順番に説明していきます。
ポイント1:練習問題を多く掲載しているか
お話ししている通り、科目Bには過去問がほとんどありません。
しかし、科目Bに似たような問題が全くないわけではなく、午後問題や応用情報技術者試験などで出題されています。
もちろん自分で探すのは手間がかかりますが、テキストによってはそのような類似問題まで一緒に取り上げてくれているものもあります。
また、中には自分たちでオリジナル問題を作ってくれているテキストもあります。
このようにできるだけ多く練習問題を載せてくれているテキストがありがたいですね。
科目Bは暗記科目ではなく実技科目に似ています。
そのため、文字が多くて練習問題が少ないと習得も遅れてしまいます。
しっかり適度に練習問題を挟んでくれているテキストをおすすめします!
ポイント2:解く過程を解説してくれているか
こちらもお話ししている通りですが、科目Bを突破するには解き方を学ばなければいけません。
そのためには1行ずつ何の処理を行っているかを理解しながら解く必要があります。
しかし自分で勉強するとどうしても、答えがあっているかばかりに目が行ってしまい、解き方は二の次になってしまいます。
そのため、解く過程までしっかり解説してくれるテキストはとても助けになると思います。
ポイント3:セキュリティ分野も網羅してくれているか
科目Bで意外と軽く見られがちなのがセキュリティ分野です。
アルゴリズムなどが難しいことと、テキストの後ろの方に載っていることが多いためについおろそかになってしまうんですね。
しかしこのセキュリティ分野、実は科目Bの20問中4問も出題されます。
そのため、アルゴリズム分野ももちろんですが、このセキュリティ分野もカバーしてくれているテキストを選びましょう!
おすすめテキスト3選
以上を踏まえ、当サイト管理人が選ぶおすすめテキストは以下の3つです。
1冊目:情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版
1冊目は、「情報処理教科書 出るとこだけ!基本情報技術者[科目B]第4版」です。
私自身このテキストのみを用いて試験勉強をし、本番では870点を取って合格することができました。
このテキストの強みは、用意されている練習問題の多さです。
サンプル問題や公開問題、旧午後問題などからも問題を抜粋しているほか、
テキストオリジナルの問題まで作ってくれています。
科目Bは科目Aより練習問題が少ないので、この練習問題の多さは心強いです。
また、このテキストは1行ずつ処理の内容を書き出す解き方をさせているのも特徴です。
おかげで、答えだけでなく、解き方から学ぶことができます。
2冊目:【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集
続いてご紹介するのは、「【令和6年度】 いちばんやさしい 基本情報技術者 絶対合格の教科書+出る順問題集」です。
このテキストの特徴の一つは、大事な単語は赤シートで隠せるようになっているという点です。
おかげで科目Aや、科目Bのセキュリティ分野などの暗記科目を、効率よく学習することができます。
他にも、巻末に単語の説明集が作られていたり、「試験にはこれが出る!」などのポイントが記載されていたり、全体的に効率の良い学習を行うことができます。
また、科目Aと科目Bの両方の対策ができることも特徴です。
3冊目:初心者が合格できる知識と実力がしっかり身につく 基本情報技術者[科目B]
3冊目にご紹介するのは、「初心者が合格できる知識と実力がしっかり身につく 基本情報技術者[科目B]」です。
このテキストの特徴は、説明の分かりやすさです。
全体的に絵が多く、イメージしやすくなっている他、「カレーを作るアルゴリズム」などのように、
例を挙げて教えているのが特徴的です。
また、問題の解説では「解き方のアドバイス」を載せており、答えを出すだけではなく、
他の問題への応用や、効率的な解き方を学習することができます。
さらに重要ポイントには「ここが重要」と記載してくれているので、
試験に出やすい箇所を効率的に学習することができます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
科目Bは単純暗記とはいかず、苦戦する方も多いかと思います。
しかし、解き方さえ理解してしまえばどんな問題にも対応できます。
最初は答えがあっていなくても、一行ずつ何をやっているかを理解していけば、合格点にたどり着けますよ!
是非自分に合ったテキストを見つけて、勉強頑張ってくださいね!