【基本情報技術者試験】イメージで覚える!NASとは

イメージで分かりやすく覚えるNASとは 基本情報技術者試験
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NASとは

NASとは「Network Attached Storage」の略で、
直訳すると「ネットワークに接続されたストレージ」という意味です。

もう少しイメージしやすいように言うと、
(ネットワークに接続することで)複数人がアクセスできるようになったストレージのことです。

ストレージとは、ファイルやフォルダを保管しておく倉庫のようなものだと思っていてください。

詳しく説明しますね。

例えば皆さんは授業や仕事で作成したファイルをどこに保存しておくでしょうか。
デスクトップやダウンロードフォルダ、ドキュメントフォルダが多いでしょうかね。

作成したファイルをデスクトップに置いた画像

こんな感じで、自分のパソコン内に保存しておきますよね。

でもこのファイル、デスクトップに置いておくと他の人は見ることができないんです。
他の人はそもそも自分のパソコンのデスクトップに入って来れないですからね。

そのため、もし誰かにこのファイルを共有したいときはメールなどでファイルごと送らなければならないんです。
少し面倒くさいですよね。

NASを使用しない場合のファイル共有方法の画像

もう少しイメージしやすいようにファイルを本に置き換えてみましょう。

ファイルをデスクトップなどに置くことは自分の家の中の本棚に保管しておくことと同じです。
そのため、どんなに共有したい本であってもそもそも家の中に入って来れないため、共有することができないわけですね。

それではどうすれば他の人にも共有できるでしょうか。

ずばり、その本を図書館のような他の人も自由に出入りできる場所に保管しておけばいいのです。
相手も自由に出入りできる場所ならば「何番棚の何列目」など保管されている場所を教えておけば相手もその本を見ることができますからね。

デスクトップに資料を置くことを例えた画像
NASに資料を置くことを例えた画像

実は、NASというのはその図書館みたいなものなのです。
ネットワークに接続した他の人もアクセスできるエクスプローラーNASであり、そこに資料を置いておくことで簡単に共有することができます。

ちなみに「他の人もアクセスできる」と言いましたが、「誰でも見ることができる」というわけでなく、そのNASにアクセスできる人は制限することができるので重要な書類も置いておくことができます。

具体的にNASでできることを説明していきますね!

NASでできること

NASでできることは主に次の3つです。

1.複数人でファイルを共有することができる。

2.端末の容量の増量をすることができる。

3.自分のパソコン以外からもアクセスできる

1.複数人でファイルを共有することができる。

一つ目は先ほどまでお話ししていたように複数人でファイルを共有することができることです。
NASにアクセスすることができる人の間で、ファイルの共有が簡単に行えます。

NASなら資料を簡単に共有できる。

2.容量の増量をすることができる。

二つ目は、容量の増量をすることができることです。

これも図書館の例をイメージしていただけると分かりやすいと思います。
今まで自分の家の本棚に置いてあった本を図書館に移動すれば、自分の家の本棚は空きますよね。
このようにNASに接続すれば自分の本棚以外にも格納先ができるので、容量が増加します

NASによる容量の増量の画像

3.自分のパソコン以外からもアクセスできる

三つめは自分のパソコン以外からもアクセスできるということです。
先ほども述べた通り、自分のデスクトップには自分のパソコンからしかアクセスできません。
しかしNASであれば、NASにアクセスできる他の端末からもアクセスすることができます。

そのため自宅のデスクトップパソコンで作成している資料をNASに置いておくことで、出先のノートパソコンで続きを作成するなんてこともできます。

まとめ

どうでしたか?
NASがあるおかげで多くの人と資料を共有しやすくなるのですね。

実はこの特性があるおかげで多くの企業でNASは必要不可欠のものになっています。
就職したら必ず使用することになるので今のうちに利点だけでも覚えておいてくださいね。

練習問題

練習問題1

NAS(Network Attached Storage)の特徴はどれか。

ア、サーバとストレージが1対1で直接接続され,ストレージをサーバごとに占有できる。

イ、サーバとストレージとの間はブロック単位でデータをやり取りするので,応答が速い。

ウ、ファイルの改ざんを防止することができるので,変更を必要としない固定化されたデータの格納に利用されることが多い。

エ、複数のプロトコルに対応しているので,異なる OS のサーバ間でもファイル共有が可能である。

(出典:平成19年度 春期 午前 問32)

答)エ 
NASは異なるサーバ間でもファイル共有できます。例えばWindowsで作成したファイルをMacで開くことも可能です。

練習問題2

NAS(Network Attached Storage)の特徴と、特徴を生かした適用業務について述べたものはどれか。

ア、各種OSからファイルを共有することができるので、データを交換する業務に適している。

イ、データの読み書きを高速に行うことができるようになるので、負荷が高い業務に適している。

ウ、データベースのデータを扱うことが容易なので、簡易言語で情報検索を行う業務に適している。

エ、ファイルの改ざんを監視することが容易なので、個人情報を管理する業務に適している。

(出典:応用情報技術者試験 平成24年度 秋期 午前 問13)

答)ア

問1と同様ですが、NASでは様々なOSのファイルを共有することができます。